不動産の基礎知識

2011-06-17

『中古マンション選びは“対話”が大事!』

情報化時代の今、ちょっと書店を覗いてみただけでも、不動産関係の本がたく

さん出ています。

出版にはいくつかの目的があると思いますが、やはり一番多いのは書籍の売り

上げそのものを伸ばすことだと思います。

 

私たちも仕事柄、なるべく話題のものは読むように心がけていますが、やはり

売れている本はなかなか面白いなと感じています。

ただ、その中には面白く書いてしまっているな、と感じるものも多くあります。

それらの本は、極端に不安を煽るような物件ばかりを取り上げたり、反対にす

ごく有利な物件を次々と発見した、または発見できるという話だったりします。

 

ところが、現実のマンション経営は書物ほどドラマチックなものではなく、も

っと“普通”です。

しかし、書物で“普通”を書いても面白くないし、売れないでしょう。

私たちのセミナーの意味は、その“普通”、言い換えますと“現実”や“実態”

をお伝えすることだと思っています。

 

そんな思いで当社がセミナーをスタートした2008年10月から、早くも2

年半が過ぎました。

スタートした時期は、リーマンショック後の不動産市況崩壊の場面でしたが、

逆に私たちはマンション経営を薦め始めるのに良いタイミングと考えました。

そして、当時はマンション経営に関するセミナーもほとんど見かけませんでし

たが、今や東京近辺では週末ごとにマンション経営セミナーの花盛りです。

 

そのマンション経営セミナーですが、一棟ものを除いて大別すると、話の中心

が新築物件のものと中古物件のものの二通りがあります。

両者では、全般的なマンション経営の説明においては同様の内容も含むと思い

ますが、結論が少し違ってくると思います。

 

新築のセミナーでは、結論はやはり、その時点で販売している新築マンション

の推奨ということになると思います。

一方、当社の行っている中古マンション経営セミナーでは、数多存在する中古

物件の中で、どのエリアで、どのくらいの価格で、築年数や設備はどの程度で、

などなど、ご相談ごとがたくさんありますし、なんと言っても、それらの前提

となるお客様の目的や将来設計をお伺いしたいと思っています。

 

ゆえに、中古マンションのご相談では“対話”がより重要になってきますので、

その意味では一方通行のセミナーだけでも実は不十分です。

かと言って、業者とマンツーマンの会話は、特に研究を始めたばかりのお客様

にとってはかなりストレスかもしれません。

 

セミナー後にそのまま会場を利用して、オープンスペースで希望者対象に実施

する個別相談会や、少人数で本セミナーよりは個別性は少し強いけれど複数人

で行うミニセミナーなど、いろいろ工夫はしているつもりですが、最終的には

お客様たちの私たちへの総合的な評価が向上するように取り組み続けるしかな

いと考えています。

 

また、「何をどう聞いたらいいかまとまっていないので相談ができない」とい

う方もいらっしゃるかもしれません。

そんな時も、「なんとなく関心があるけども、なんだか不安」といった曖昧な

ままでまったく問題ありませんので、ぜひそのままお声を掛けて下さい。

 

私たちも、お客様のご不安がどの辺にあるかといった感触は多少分かっていま

すので、お話の中でスッキリしてくることもあるかもしれません。

セミナーにご参加いただいた後は、ぜひ一度個別相談会やミニセミナーへステ

ップアップしていただき、当社との”対話”の場をご活用ください。