不動産の基礎知識

2012-01-20

世界的大都市「TOKYO」のポテンシャル

昨日の朝、某TV局の情報番組で巨大な新名所「東京ゲートブリッジ」が取り

上げられていました。

 

気になったのでネットで詳しく調べてみると、東京ゲートブリッジは東京湾の

ど真ん中にぽっかりと口を開け、まさに東京の玄関口にまたがっている、全長

2,618メートル(横浜ベイブリッジのおよそ1.7倍)の巨大な橋でした。

開通は来月の12日だそうです。

 

慢性的な渋滞に悩まされている東京の湾岸地域の渋滞を緩和させるほか、国際

化が進む羽田空港と成田空港とのアクセスもぐっと便利になるため、その経済

効果は年間で190億円と試算されているようです。

 

この橋は車だけでなく歩いても渡ることもできるそうで、まるで海の上を歩い

ているような感覚で都内が一望できるため、デートスポットとして人気がでる

と予想されており、交通面での利便性アップだけでなく東京の新たな観光スポ

ットしても期待されています。

 

この他、今年東京で新規オープンするものと言えば、

4月26日の「渋谷ヒカリエ」5月22日の「東京スカイツリー」が有名です。

 

この2つに関しては何度かメルマガでも取り上げていますが、簡単にご紹介し

ますと、「渋谷ヒカリエ」は、渋谷駅前(東口)の東急文化会館跡地で建設中

の複合商業施設で、東急百貨店や飲食店、事務所のほか、ミュージカル劇場

(東急シアターオーブ)などの入居が予定されています。

 

先日、商業施設「ShinQs(シンクス)」の出店ラインアップが発表されました

ので、着々と4月のオープンに向けて準備が進んでいるようです。

 

東京スカイツリーは数年前からTVで何度も取り上げられているので、皆さん

もよくご存じだと思いますが、東京都墨田区押上に建設中の高さ634mの電

波塔(送信所)で、ツリーに隣接する関連商業施設・オフィスビルの開発も同

時に行われており、ツリーを含めたこれらの開発街区は東京スカイツリータウ

ンと称されています。

 

このように東京には、今年オープンするものだけでも大規模な開発がいくつも

ありますが、完成が数年先になるものやまだ計画段階である開発の中には、

これよりもさらに大規模な開発が控えています。

 

その中で最大の開発は、やはり「リニア中央新幹線」でしょうか。

品川駅が始発駅となる予定で2027年に東京-名古屋間の先行開業を目指し

ており、東京-大阪の全線開業は2045年を予定しています。

 

この他にも、先月のメルマガで取り上げた「東北縦貫線」や「品川~田町駅間

の新駅建設」などがあります。

新駅建設は山手線では40年ぶりですし、どこにそんなスペースが残っていた

のだろうかと、皆さんも驚かれたのではないでしょうか。

 

JRが検討している計画によると、新駅は東北縦貫線の開発により空いたスペ

ースを使って建設するそうで、JR東幹部は「山手線の内側でこの規模の再開

発用地が生まれるのは今回が最後」と話しています。

 

このように発展し尽くしたと思われる東京も、直近だけでなく長期に渡って見

渡すと、まだまだ拡大傾向にあるということがわかります。

首都機能を移転させるという議論もあるようですが、これらの開発目白押しの

状況を考えると、賛否両論はあると思いますが、東京一極集中は今後ますます

加速していくのではないでしょうか。

 

不動産投資をするということは、その物件の「未来(将来)」を買うというこ

とです。もちろん、「キャピタルゲインを狙いましょう」というようなことで

はありません。20年30年先の収益が見込める(現実的に考えられる)エリ

アに投資しましょうということです。

 

東京はすでに世界的大都市「TOKYO」であり、日本の政治・経済・文化・

人口の中心であるにも関わらず、まだまだポテンシャルを感じさせる都市です。

 

そんな都市に投資をするということは、普段であれば相反する言葉になりがち

な「安心」と「楽しみ」、この両方のキーワードを同時に買うことができると

いうことではないでしょうか。