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2018-04-06

人気エリアは何処!?「住みたい街ランキング」から見えてくる人気エリアとは?

今年も『住みたい街ランキング 2018』

がリクルート住まいカンパニーより発表されました。

 

まずは総合ランキングを見てみましょう。

 

【住みたい街ランキング 2018】

1位 横浜(JR京浜東北線)

2位 恵比寿(JR山手線)

3位 吉祥寺(JR中央線)

4位 品川(JR山手線)

5位 池袋(JR山手線)

6位 武蔵小杉(東急東横線)

7位 新宿(JR山手線)

8位 目黒(JR山手線)

9位 大宮(JR京浜東北線)

10位 浦和(JR京浜東北線)

 

「え、横浜!?」と思われた方も少なくないのではないでしょうか。

 

昨年「吉祥寺」が1位に返り咲いたと思ったら、

今度は「横浜」がトップです。

 

何とも忙しいランキングですね。

 

とはいえ、この3駅は2015年からせめぎ合いを続けていました。

 

【2015年】

1位 吉祥寺 / 2位 恵比寿 / 3位 横浜

 

【2016年】

1位 恵比寿 / 2位 吉祥寺 / 3位 横浜

 

【2017年】

1位 吉祥寺 / 2位 恵比寿 / 3位 横浜

 

この変遷をみると「遂に横浜が躍り出てきたな!」

といったところでしょうか。

 

この調子で行くと、来年は恵比寿が首位奪還!?

今から来年のランキングが楽しみです。

 

今年の調査は精度向上のために、サンプル数を4,000人から

7,000人に増加し、調査方法も「世帯構成× 性別」から

「都道府県×性別×年代」に変更。

 

駅の選択方法を「沿線 →駅」→「都道府県→沿線→駅」と、

今年から「都道府県」選択を追加したそうですので、昨年

までの結果と比べると、地方都市のターミナル駅がトップ10

に食い込んできたな、という印象でしょうか。

 

さて、今回「横浜」がトップに輝いた要因として

「交通アクセスの良さ」と「何でも揃う利便性」

が挙げられていました。

 

横浜はJRだけでも、東海道線、横須賀線、湘南新宿ライン、

京浜東北線・根岸線、横浜線が走り、さらに京浜急行、

東急東横線、相模鉄道、横浜市営地下鉄、みなとみらい線など

の私鉄・地下鉄が走っており、横浜市内はもちろん、

首都圏への交通網も広げています。

 

この総合ランキングだけを見ると、都内の人気が落ちたかのように

見えるかもしれませんが、投票者の属性と照らし合わせてみると、

色々なことが分かってきます。

 

居住都県別にランキングの投票状況を見てみると、「横浜」の

投票者は、神奈川県が52.4%、東京都が17.0%、

埼玉県が13.5%、千葉県が9.4%、茨城県が7.8%と、

在住者シェアが過半数を占め、ランクインしている全ての駅で、

所在都県の在住者シェアが過半数を占めています。

 

特に、『大宮』は埼玉県78.3%、『浦和』は84.3%と

高いシェアを占めています。

 

ここで気になるのが投資用ワンルームマンションの

入居対象者となる、シングル世帯の動向です。

 

シングル世帯はどの街に投票したのでしょうか?

シングル世帯が投票した内訳をランキング化してみました。

 

【シングル男性】

1位 新宿

2位 池袋

3位 大宮

4位 品川

5位 恵比寿

6位 吉祥寺

7位 横浜

8位 目黒

9位 浦和

10位 武蔵小杉

 

【シングル女性】

1位 池袋

2位 恵比寿

3位 品川

4位 目黒

5位 吉祥寺

6位 新宿

7位 横浜

8位 大宮

9位 浦和

10位 武蔵小杉

 

シングル世帯にはやはり、

都心の街が人気であることが伺えます。

 

男性、女性ともに1位は利便性の高いターミナル駅ですが、

4位までをターミナル駅が占める男性に対し、女性はオシャレな

街として知られる、恵比寿や目黒が上位に入ってきています。

 

気になるのは男性ランキングの3位にランクインした大宮駅です。

なぜ大宮駅が選ばれたのでしょうか?

 

大宮駅と言えば、新幹線をはじめ、京浜東北線・宇都宮線・

高崎線・埼京線・川越線・東武野田線や伊奈線の12路線と

湘南新宿ライン、朝夕に乗り入れる武蔵野線を合わせると、

計14路線の巨大ターミナル駅です。

 

1日の乗降者数は、

埼玉県内のみならず全国でも常に十指に入る程です。

 

駅周辺には、高島屋、そごう、丸井、ルミネなどの商業施設

はもちろん、薬局や量販店など、生活するうえで必要なもの

は何でも揃い、湘南新宿ラインを使えば40分程で都内の

主要ターミナル駅へアクセスが可能です。

 

そして、シングル男性にこの街が選ばれたのは、交通アクセス、

生活環境の良さの割に家賃が安いからではないかと推察されます。

 

リクルートが運営する物件情報サイトSUMMOで、

「池袋駅」と「大宮駅」の物件を1K、徒歩5分以内、

築10年以内、その他設備は同条件で検索してみました。

 

「池袋駅」徒歩5分・築9年・25.3平米

家賃:90,000円

 

「大宮駅」徒歩4分・築8年・23.27平米

家賃:71,000円

 

物件条件に遜色はありませんが、大宮の方が2万円程安く

借りることができます。

 

都心への通勤時間よりも賃料や住環境を優先したい方にとって、

「大宮駅」は穴場の街なのかもしれません。

 

その他、年代別にみると、20代のシェアが高めなのが

「品川」「池袋」、30代は「浦和」「目黒」、40代は

「吉祥寺」「大宮」でした。

 

トップの「横浜」の世帯構成で最も多かったのは、

ファミリー世帯で、38.3%。

 

また、総合ランキングでの「住みたい街」では「横浜」が栄えある

1位を獲得しましたが、先月26日に総務省統計局が発表した2月

の人口移動概況によると、東京都の転入超過数が3,246人に対し、

神奈川県が504人でした。

 

「住んでみたい」と思う街があったとしても、通学や通勤を考えると

やはり大都市「東京」に人は集まるのではないでしょうか。

 

「住んでみたい街ランキング」自体、発表されたばかりですので、

SUMMOの専用ページでは総合ランキングしか掲載されて

いませんが、プレスリリースにより詳しく調査結果が記載されて

います。

 

お時間がある際にでもご覧頂き、物件選定の一つの参考

にしてみてはいかがでしょうか。