不動産の基礎知識
2017-01-13
保険の見直しもするべき!?出費“ゼロ”の団体信用生命保険
新年明けましておめでとうございます。
本年も引き続き、皆様のお役に立てるような情報を発信して
参りますので、宜しくお願い致します。
さて、新年を迎え、本格的にマンション投資の検討を進めようと
お考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
マンション投資は、「安定した収益=年金対策」「節税効果」
「生命保険効果」など、色々なメリットが挙げられますが、
マンション投資をスタートする目的や目標によって、
購入する物件が異なってきます。
しかし借入をして購入する場合は、団体信用生命保険への
加入が必須となっている金融機関が多いことから、年金対策
のためにマンションを購入したとしても、「生命保険効果」も
一緒に享受することができます。
そこで今回は、団体信用生命保険のメリットと、加入に
際しての注意点をお伝えいたします。
団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローンを組む際に加入する
生命保険で、ローン申込者がローン期間中に死亡または高度障害
になった場合、ローンの残債が保険金で全額返済され、
ご遺族には無借金のマンションが残る仕組みとなっています。
ご遺族は継続して家賃収入を受け取ることも、また、
売却してまとまった現金を手にすることもできます。
では、気になる保険料は?というと、借入金利のなかに含まれており、
毎月支払うローンの返済額に組み込まれていることから、『保険料』
として意識する必要がありません。
そこで、終身保険と、団信に加入して物件を購入した場合と、
どれだけの差があるのか検証してみましょう。
以下に終身保険と団信の具体例を挙げます。
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【終身保険に加入した場合】
30歳 男性
保険金額:1,500万円
<30歳から60歳まで払込>
60歳まで月額保険料:▲26,340円
30年間総支払保険料:▲9,482,400円
※大手保険会社の終身保険に加入した場合の参考金額
【中古ワンルームマンション投資の場合】
30歳 男性
購入金額:2,040万円
頭 金:10万円
借入金額:2,030万円
借入期間:30年
手取家賃:78,800円
<60歳でローン完済>
毎月の収支:+7,271円
30年間総収入金額:+2,617,560円
※金利・家賃・管理費等の変動は考慮していません。
完済後は家賃収入を得続けても良いですし、
現金化することもできます。
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終身保険に30年間加入すると1,000万円近いお金を支払うことに対し、
団信であればローンの支払いや管理費を支払ってもなお、毎月7,271円
が家賃収入として手元に残ります。
さらに言えば、保険料が含まれているローンの支払いそのものを
家賃収入で返済していますので、本人のお財布からの出費は“ゼロ”
なのです。
しかし加入に際しては、既に加入済の生命保険と保障内容が
重複していて、保険料の支払いが無駄になることがあります。
団信の基本的な保障内容は死亡または高度障害ですが、
今では3大疾病保障付団信や8大疾病付団信などもあります。
投資用住宅ローンを取り扱う(株)ジャックスでは、8大疾病付
団信を、オリックス銀行では金利を0.1%上乗せることで、
団体信用介護保障保険にも加入することができます。
団信は加入が必須となっていることで、
保障内容を確認されない方がいらっしゃいますが、
前述のように、団信は充実した立派な『保険』です。
既に加入済の保険がある場合は、団信と保障内容が重複して
いないかをしっかりと確認してください。
重複しているようであれば、保険の見直しや保障額の減額を検討
することで、団信のメリットを最大限活かせるのではないで