不動産投資を検討されている方であれば、毎年SUUMOが発表している

『住みたい街ランキング』に馴染みがあると思うのですが、国勢調査を

元に集計をした『若い女性（20～30代）の人口比率が高い街（駅）ランキング』

（以下、『若い女性の比率が高い街ランキング』）

というものがあるのはご存知でしょうか。

このランキングは『住みたい街ランキング』と併せて参考にすると非常に

役立つランキングですので、今回は人気路線・人気駅が多く点在する城南

エリアに的を絞って『住みたい街ランキング』との比較をしてみたいと思います。

今回は城南エリアの『住みたい街』上位駅と

『若い女性が住む街』上位駅を紹介させていただきます。

【住みたい街ランキング】

1位　　自由が丘

2位　　中目黒

3位　　二子玉川

4位　　目黒

5位　　三軒茶屋

6位　　下北沢

7位　　成城学園前

8位　　学芸大学

【若い女性の比率が高い街ランキング】

1位　　 三軒茶屋

2位　　 東松原

3位　　 駒沢大学

4位　　 下北沢

5位　　 梅ヶ丘

6位　　 目黒

7位　　 不動前

8位　　 池尻大橋

9位　　 駒場東大前

10位　　学芸大学

上位5位までを見比べてみると、

ともにランクインしているのは「三軒茶屋」のみです。

三軒茶屋はファミリーにも、単身者にも

人気のある街だということが伺えます。

しかし、その他は全く異なる結果となっていますので、

その要因について検証してみたいと思います。

まず間違いないのは、ターミナル駅へのアクセスが良いという点です。

「三軒茶屋」は渋谷駅まで4分。「東松原」は新宿駅まで13分。

「駒沢大学」は渋谷駅まで7分。「下北沢」は新宿駅まで12分、

渋谷駅まで7分。「梅ヶ丘」は新宿駅まで14分。

ランクインしている街は、ターミナル駅まで15分以内に

行ける好アクセスの立地です。

そして、利便性の割に「賃料が安い」という点が挙げられます。

住みたい街ランキングをみると「高級住宅街」という

イメージがまず、頭に浮かびませんか？

それに比べ「若い女性の比率が高い街ランキング」はどの街も

利便性の割に地位・環境面で低評価（知られていない）なため、

住みたい街ランキングにランクインしている街よりも賃料が安く、

学生や20～30代前半の社会人にとっては住みやすい街と言えます。

当然、居住するマンションの近くにスーパーやコンビニはあるのか、

クリーニング店や深夜まで営業している飲食店はあるのか等、

最低限の環境は求めます。

しかし、その他の足りない生活環境はターミナル駅で補います。

利便性が高くて賃料が割安であれば、何もわざわざ賃料の高い

「自由が丘」や「中目黒」に住む必要はないのです。

また、ランクインしている街は「リーズナブルな街」とも言えます。

生活必需品のお店が揃っているのはもちろんですが、その価格が比較的お安め。

また、安い飲食店も多い印象です。

若い単身者はそこまで生活にゆとりがあるわけではありませんので、

現実的に生活のしやすい街を探して部屋を借りているのでしょう。

『住みたい街』上位駅の人気は“憧れ”という部分を含めて優位なのは

間違いないのですが、注目すべきは『若い女性が住む街』が将来は

『住みたい街』ランキングでも上位となり、憧れの街に昇格していく

可能性があるかもしないという点です。

現段階では低評価（知られていない）であっても、住んでいる人が

満足しているのであれば、いずれ人気が出ることも十分に考えられます。

実際弊社のお客様でも、人気がある分賃料が高い都心やターミナル駅

の物件よりも、都心へのアクセスが良く、生活がしやすい環境で、なおかつ

賃料がお手頃な物件の方が賃貸需要面でも有利に働くと考えて投資

されている方も多くいらっしゃいます。

先日、こんなお客様がいらっしゃいました。

「行ったことのない街で投資をしてみたい」

いくつかの物件をピックアップしてご紹介したところ、

東急大井町線の「戸越公園」の物件に興味を持たれ、

現地に足を運びました。

「戸越公園」から大井町駅まで4分、大井町駅まで出れば

東京駅や新橋駅、品川駅まで1本で出ることができます。

お客様が特に感心されたのは生活環境です。

戸越公園にはあの有名な「戸越銀座商店街」があり、

生活圏のお店は安く、賃料相場もお安め。

現地調査を終えたお客様の感想は一言。

「ここは都会のオアシスですか？」

『住みたい街』・『若い女性が住む街』と甲乙は

付け難いですが、1つの情報に偏らず、様々な視点から

物件選びをするのも良いかもしれません。