不動産の基礎知識

2011-09-02

『マンション経営がもたらす安心とは?』

少子高齢化が進み、年金支給額や開始年齢などの諸条件が厳しくなっています。

7月の厚生労働省の発表によりますと、2010年の日本人の平均寿命は女性86.39

歳、男性79.64歳でした。

 

普段はあまり考えることがないかもしれませんが、余命を具体的に意識し、老

後資金のことを考えることは大切です。

 

60歳で仕事を退職した場合、平均寿命で考えても20年以上先まで考えなければ

いけません。ご夫婦二人がゆとりをもって生活する資金の目安は月々約35万円

といわれています。

 

公的年金の見込み額を20万円とした場合、ゆとりある生活をするには毎月15万

円不足することになり、15万円×20年=3,000万円以上の資金が必要となるわけ

です。

 

今回はマンション経営の有効性をご理解いただくために、貯金額とワンルーム

マンション所有戸数を3つのケースに場合分けをして資金の運用効率を検証し

てみます。

毎月15万円の不足分を20年以上補っていくにはどのケースが良いでしょうか。

 

 

ケース①:貯金3,000万円のみ

 

3,000万円の貯金を全く運用しない場合、約16.6年で使い切る計算になります。

 

3,000万円÷(15万円×12ヵ月)≒16.6年

 

貯蓄を使い切った約17年後(77歳)からは年金20万円のみが生活資金になり

ます。

 

 

ケース②:貯金2,000万円+マンション1戸所有

(1,000万円相当/手取家賃50,000円)

 

次に2,000万円の貯金とマンションを1戸保有している場合を考えます。

このケースは手取り家賃5万円を差し引いた10万円を貯金から毎月取り崩して

いくことになり、この場合も貯金が尽きるのは約16.6年です。

 

2,000万円÷(10万円×12カ月)≒16.6年

 

しかし、マンションからの家賃収入は継続して入ってくるため、約77歳からの

生活資金は、年金20万円+家賃5万円=25万円となります。

 

 

ケース③:貯金1,000万円+マンション2戸所有

(2,000万円相当/手取家賃100,000円)

 

続いて1,000万円の貯金とマンションを2戸保有している場合を考えます。

このケースでは、手取り家賃10万円を差し引いた5万円を貯金から毎月取り崩

していくことになります。

 

1,000万円÷(5万円×12カ月)≒16.6年

 

この場合もマンションからの家賃収入(2戸分)は継続して入ってくるため、

約77歳からの生活資金は、年金20万円+家賃10万円=30万円となります。

 

 

今回ご紹介した3つのケースでは、貯金を使いきるまでの年数は全て同じです

が、貯金を使いきった後の生活資金に違いが出てきます。

 

投資をせずに安全を求めて貯金が尽きるのを待つ人と、最低限必要な貯金は残

しながらも、貯金をマンション(収益源)に変えたことで、貯金が尽きた後も

ゆとりのある生活をキープできた人の差が17年後の収入に表れています。

 

そして、マンション経営のもう一つの利点としては、マンションを売却するこ

とでまとまったお金に換える事ができるということです。

 

さすがに90年代のバブル期のような大儲けはないにしても、収入が継続して取

れる優良物件であればそれなりの価格で売却できますので、いざという時の備

えにもなりますし、もしかすると儲かったりすることもあるかも、なんて夢も

見るのもありだと思います。

 

現役で働いているうちから将来ゆとりを持って生活できるほどに多額の貯蓄を

作ることはとても大変ですが、早いうちから少額の自己資金とローンを有効に

活用しながらワンルームマンションを保有することで将来に備える事はできま

す。

 

備えあれば憂いなし、と昔から言いますが、その備えのひとつにマンション経

営を組み込むのはいかがでしょうか。

私たちリバックスは、セミナーや個別相談を通して、皆様が安心して老後を迎

えられるように、最適な提案をしていきたいと思います。