マンション投資のポイント
2018-03-25
大空室時代に備える!負けない不動産投資とは!?
先月発売の週刊東洋経済で『大空室時代が来る!不動産投資サバイバル!』
と銘打ち、「空室」に焦点を当てた特集が組まれていました。
東京オリンピックや税制改正、マイナス金利の導入が追い風となり、
不動産投資はブームの様相を呈していますが、「空室リスク」を軽視
した、安易な不動産投資で失敗する人は後を絶ちません。
不動産投資はリスクを把握し、その対策さえ講じておけば、
安定して運用する事ができる投資商品です。
「空室リスク」も同様です。
不動産投資最大のリスクと言われているのが「空室」ですが、
このリスクでさえ、その対策を講じておけば、リスクを低減
する事ができます。
そこで今回は、「負けない不動産投資」の実践方法
をご紹介したいと思います。
まずは誌面でも解説されていた「大学の移転問題」
と空室リスクについて考えてみます。
大学の都心回帰が加速した結果、学生が減った都心郊外や神奈川、
千葉、埼玉の空室率は上昇し、空室がなかなか埋まらないオーナー
は、苦戦を強いられています。
「負けない不動産投資」を目指すのであれば、このような入居者層
を一点に絞るような投資方法はおすすめ出来ません。
対象となる大学や企業が移転した際に、
大きなダメージを被ることになるからです。
入居者層は1点に絞らず、老若男女、幅広い入居者が
見込めるエリア、物件を選ぶようにして下さい。
幅広い入居者層が見込めるエリアとしてはやはり、
人口が密集する都心エリアが良いでしょう。
さらに、東京都の世帯動向を見てみると、単身世帯の増加が顕著で、
2035年には、東京23区の全世帯のうち47%が単身世帯に
なると予測されています。
この将来予測とともに考えると、都心の単身者向けの物件が、
入居者探しに困らない、手堅い物件になるのではないでしょうか。
では、具体的にどのような物件を入居者は求めているのでしょうか?
誌面に、下記のような記事がありました。
「神奈川県の横浜では、マンション・アパートの供給過多により
競争が激化し、駅からの距離で空室率の明暗が分かれている。」
駅からの距離で明暗が分かれている。
はい、当たり前の話です。
競争の有無に関わらず、駅からなるべく近い物件を選ぶことが、
空室を早く埋める一つのポイントになります。
弊社のセミナーでも必ずお伝えしている事ですが、
「入居者目線」で物件の良し悪しを判断してください。
不動産ポータルサイト『スーモ』が「物件選びで重視するポイント」
を調査していますので、ご紹介します。
1位 「家賃」
2位 「間取り」
3位 「最寄り駅からの徒歩分数」
入居者が駅からの距離を重視していることが、
お分かり頂けると思います。
また、同サイトでは下記の調査も行っています。
「現在の住まいの距離」
1位 「10~15分未満」
2位 「7~10分未満」
3位 「3~5分未満」
「理想の距離」
1位 「3~5分未満」
2位 「5~7分未満」
3位 「7~10分未満」
弊社では、駅から徒歩10分以内を
目安にすることをおすすめしています。
当然、お客様にご紹介する物件も、駅徒歩10分を
超えるような物件は、基本的にご紹介していません。
しかし近年では、首都圏の開発が進み、
新規の用地取得が困難な状況にあります。
新築マンションの郊外化が進み、都内の新築ともなれば、
なかなか手を出しづらい価格まで上昇しています。
それと比較して築15~20年程の中古区分マンションは、
駅10分以内に立地する好条件の物件を安価に取得する事ができます。
とは言え、都心部の物件価格が上昇している局面では、
中古マンションの価格も上昇しているため、利回りの
低下を懸念されている方もいらっしゃいます。
確かに、利回りは低下しています。
価格や利回りを重視すると、価格が安く利回りが高い地方の
物件に目を向けがちですが、地方よりも都心の空室率の方が
断然に低い状態です。
不動産投資は入居者がいてはじめて成立する投資ですので、
空室率を無視しての投資は、リスクを悪戯に高めるだけです。
利回りに拘ってリスクを高めるよりも先に、
超低金利によるローン金利の低さに着目してください。
物件の投資利回りと長期金利の差を「イールドギャップ」と
言いますが、この差が大きければ大きいほど、投資家にとって
は有利です。
地方の空室率が高いようなエリアの場合、そもそも融資評価が出ない
ケースが多いですが、評価されたとしても、金利を高く設定され、
その結果、イールドギャップの差が小さくなる事もあります。
それと比較して都内の物件であれば、金利1%台での借入が可能です。
銀行に預金を預けていてもほとんど利息が付かない現代において、
不動産投資による資産形成は、十分にメリットを享受できます。
以上のことから、「負けない不動産投資」を実践するには、
『都心』の『駅からなるべく近い』『中古区分ワンルームマンション』
が手堅い投資だと言えます。
また、ここ最近では『家賃保証』に纏わるトラブルが後を絶ちません。
30年間一括保証を謳いながら、契約途中で家賃の減額を要求され、
家賃減額または契約の一方的な解除を余儀なくされているオーナー
が数多く、訴訟問題にまで発展しています。
『かぼちゃの馬車』にいたっては、運営会社の経営破綻により、
家賃保証が全く履行されず、ローンだけが残ったオーナーも数多くいます。
繰り返しとなりますが、重要なのは入居者がしっかりと
見込める物件を所有することです。
それさえ押さえて実践していれば、家賃保証にしても
かぼちゃの馬車にしても、回避できた問題だったと思います。
「家賃保証だから安心」といった甘い言葉に騙されないでください。
弊社から購入して頂いたお客様には、グループ会社である賃貸管理会社
シイ・アイ・シーに管理を委託して頂いていますが、家賃保証システム
を採用されているお客様は、全体の1%に満たない状況です。
この観点から考えても、都心で駅近の好立地な場所に投資が可能な
中古区分ワンルームマンションは、負けない、理にかなった投資方法
ではないでしょうか。