不動産の基礎知識
2017-09-29
多様化する不動産投資!分散投資がさらに手軽に!?
いま、クラウドファンディング型の不動産投資に
企業が続々と新規参入し、活況を呈しています。
クラウドファンディングと言えば、ベンチャー企業や個人などが
新しい事業を行う際に、インターネット上で資金提供者を広く募り、
資金を集める手法です。
この手法を取り入れたものが、
クラウドファンディング型の不動産投資です。
数千万から数十億といった不動産投資案件に対し、
多くの投資家から資金を集めて不動産を取得し、
その収益を分配する仕組みです。
ここ最近では小口化が進み、1口1万円からはじめられる
商品も少なくありません。
投資用不動産の運用資産規模で国内独立系1位のケネディクス
も野村総研と共同出資で今年6月に投資型クラウドファンディング
事業会社、ビットリアリティを設立し、早くて年明けには開始
するそうですが、これも1口1万円から投資が可能です。
では、予想される配当利回りはどの位なのでしょうか?
商品によって様々ではありますが、おおよそ5~15%くらいです。
仮に想定利回りが5.0%の案件に30万円投資したとすると、
1年で+15,000円。
銀行に預けておくよりかはよっぽどお得です。
J-REITの利回りでは、賃貸系のファンドで三井系列のもので
約3.6%前後、賃貸特化型の伊藤忠系列で約3.7%前後ですので
クラウドファンディングでも同じような利回りが得られます。
現物不動産に関しても、一昔前のように自己資金が最低10%は
必須だった時代と比較すると金利は低く、頭金も10万円から
購入することが出来ますので、その間口は広がっています。
但し、気軽にはじめられるからこそ、リスクについて
どれだけ理解しているかが重要になってきます。
クラウドファンディングの主なリスクとして、
「元本保証がない」「流動性が低い」ことが挙げられます。
クラウドファンディングも投資ですので、運用実績によっては
元本割れする可能性がゼロではありません。
事業会社にもよりますが、運用期間終了まで現金化できない、
途中解約ができない商品が多く、途中解約が出来たとしても、
手数料が発生するなどのデメリットがあります。
※手数料無料で途中解約可能な事業会社もあります。
また、募集時の利回りはあくまでも想定利回りですので、
これも保証されているわけではありません。
不動産が小口化され、少額の資金から投資ができることによって
投資初心者の方にはさらに不動産投資が身近になりましたが、
少額とは言えリスクがあるのはたしかです。
気軽にはじめられるからこそ、安易に投資をするのではなく、
内容を十分に理解したうえで投資することが肝要です。