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2014-10-07
自宅と会社の理想の距離は?~メイン顧客の動向に注目せよ!
不動産情報サイト「アットホーム」が今年8月、20代の社会人600名を対象に
『自宅と会社の理想の距離と近隣住宅手当』について調査を行いました。
下記がその結果となります。
自宅と会社は、ある程度離れていたい 52%
▼時間では「24分」、駅数では「5駅」離れているのが理想
この調査結果を意外に感じた方もいるのではないでしょうか?
以前から「職住近接」という言葉があり、不動産業界でも「近ければ近いほど
良い」と考えられてきたところもありました。
もちろん、「自宅から職場が近い方が良い」と考える人は多くいるはずです。
しかし、近すぎず遠すぎず、仕事とプライベートを切り替えられる場所に住み
たい。その理想の距離が「24分」、「5駅」ということのようです。
このコラムを読まれているほとんどの方は、マンション経営を検討中もしくは
既に始められている方々だと思いますが、投資用物件をお探しになる際に「主
要ターミナル駅の近く」を希望条件の一つにしている方は少なくないのではな
いでしょうか。
しかし前述の結果を踏まえると、必ずしも「主要ターミナル駅の近く」だけで
なく、企業が多い駅から「24分」、「5駅」の場所の賃貸需要もさらに高まり
そうです。
さて、この調査で興味深いのが、「24分」、「5駅」離れていたいと回答した
人でも、「近隣住宅手当」の制度が利用できるなら、「会社の近く(2駅以内
)に住んでも良い」との回答が93.4%もあったということです。
既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、「近隣住宅手当」制度とは、
会社から一定の距離圏内に住む従業員に対し、手当(補助金)を支給する制
度です。
例えば、「会社から2駅圏内に住むことを条件に、毎月3万円を支給する」な
ど、会社の近くに住むことで、通勤による負担を減らし、コンディションの良
い状態で業務にあたらせることで効率を上げるといった目的で、このような制
度を取り入れる会社が出てきているようです。
マンション経営を考える場合、やはり核となるのは、物件の賃貸需要があるか
どうか、さらにその需要は、今回のアンケートの対象ともなっている「都内に
勤務している、20代のOL・サラリーマンの方々」がメイン顧客であると言っ
ても過言ではないと思います。実際に賃貸管理会社の入居者の属性データを見
ても実に半数強が20代の方々で占められています。
当然ながら、今回ご紹介したアンケート結果が全てではありませんが、ワンル
ームに住むような単身者が、「24分」、「5駅」と回答している結果や、企業
の福利厚生として「近隣住宅手当」制度が取り入れられ始めているという事実
は、マンション経営を検討するうえで重要な情報です。
不動産に関する情報が数多く飛び交っている時代ではありますが、その中でも
、特にメインとなる顧客の今後の動向に注目しておく事で、これからの賃貸需
要を読み取ることが出来るのではないでしょうか。
弊社でもメイン顧客層の今後の動向により注目し、情報をお客様にご提供して
いきたいと思います。