不動産の基礎知識

2011-05-06

『~物件をお持ちの方も これからの方も~ マンション見に行っていますか?』

大型連休はいかがお過ごしでしたか?

震災の影響から遠出は控えた、という方もいらっしゃると思いますが、何もす

ることがない休日には、ご所有の物件や検討されてる物件を見に行かれる、と

いうのはいかがでしょうか。

 

既に物件をお持ちの方であれば、ご購入前に物件を熱心に見て回られた方も多

いと思います。

しかしお客様の話を聞くと、「購入した後は一度も物件を見に行っていない」

という方も多いようです。

 

長年物件を所有しているのに購入後は一度も見に行っておらず、物件への関心

自体薄れかけている、というお客様がいらっしゃると、物件選定やご購入のお

手伝いをさせていただいた立場の者としては、少し寂しいような気がします。

 

管理は管理会社にしっかりやってもらってるし、何かあれば報告も入ってくる。

月々の家賃も口座に入ってきている。

 

確かにこれで十分でしょうし、離れた場所にいても特に手をかけずに持ってい

けることこそが、マンション経営のメリットです。

これは当社が常日頃セミナー等でお伝えしていることでもあります。

 

しかしながら、月々出入りする家賃やローン返済・管理費などを通帳で眺めて

いるだけでは、せっかくの「現物資産」である不動産を持たれた意味がありま

せん。

 

不動産投資は、利回りや資産価値も確かに大事ではありますが、他の金融商品

にはない物件の姿であるとか、街の雰囲気といったものを含めて選んでいただ

くものではないかと思います。

 

いくら計算上の利回りがよいとか、収支がよいとしても、その物件にご自身が

住みたいかどうか、ご家族を住まわせたいかどうか、という情緒的な要素も欠

かせないのではないでしょうか。

 

これはなにも、物件の点検見回りをしましょう、という大袈裟なものではあり

ません。

ただ、しばらくご所有の物件とはご無沙汰だ、という方は、時々は物件を訪問

されて外観を眺め、周辺の街並みの変化を観察し、買物や食事をするというの

もいいのではないかと思うのです。

 

さすがにお部屋をのぞくわけにはいきませんが、外から見える範囲で窓の灯り

や入居者様の出入りを見るだけでも、ご所有資産の息吹を感じられるはずです。

 

もちろん、建物の変化や管理状態でお気づきの点があれば、管理会社に伺いを

立てるのもよいかと思います。

オーナー様の眼を意識すれば、管理会社の日常管理もより一層しっかりとした

ものになるでしょう。これもご所有の資産を守る一つの行動だと言えるのです。

 

一方で、物件を選定段階の方や、これから不動産投資を検討するという方も、

実際に物件を見てこそお気づきになる点も多いはずです。

 

・駅から近いけれど周りが繁華街で雰囲気が今ひとつ

・清掃や植栽の手入れが行き届いていないが、管理は大丈夫か など。

 

また逆に

・駅から少し遠いと思っていたが、途中が賑やかな商店街で遠さを感じない

・大通り沿いの物件だが、部屋が道路と反対側でそんなにうるさくない

・物件が道路より一段高くなっているから、1階の部屋でもいいかな など。

 

ご自身の目で見てみると、自ずと賃貸でお部屋探しをする人達の目線になって

くるはずです。

物件を築年数別に比較してみるのも一興だと思います。

 

当社のお客様の中には、九州にお住まいであるにも関わらず、毎年ご夫妻で東

京見物を兼ねて飛行機で上京され、都心でご所有のマンションを見に行くのを

楽しみにされている方もいらっしゃいます。

 

次の休日にご予定がなければ、ご家族や親しい方と一緒に、あるいはお一人で

ぶらっと、物件視察に出かけてみてはいかがでしょうか。

もしかしたら、思いがけず充実した一日になるかもしれません。