不動産の基礎知識
2011-03-25
『念ずれば花開く!Aさんの資金繰りのお話』
不動産投資においては、自己資本比率を抑えたレバレッジの利いた手法で、で
きるだけ多くの物件を持ちたいという積極的なご投資家も少なくありません。
そして、そのようなご投資家にとって物件選定と並ぶ最大の関心事は、やはり
ローン活用による資金調達のことでしょう。
実際に当社がセミナー後に行っている個別相談会では、ご相談内容として「自
分はローンが組めるのか?」「いくらまでローンが借りられるのか?」など、
ローンに関することが特に多いです。
先日物件をご購入いただいたお客様(以降Aさん)も、以前に個別相談でロー
ンのご相談をされた方でした。
Aさんは1年程前に当社から現金で中古マンションを購入されていましたが、
社員20人程の造園業の会社にお勤めで、ご年収が400万円台前半であった
ため、当社の提携ローンを利用するのは非常に厳しい属性の方でした。
もちろんその点はご本人も理解されていましたが、Aさんには「今の本業のみ
の収入では将来が非常に心配なので、現役で働いているうちにどうしても毎月
20万円の不労所得を作りたい。」という強い希望がありました。
そのAさんの強い気持ちに動かされ、私どもも早速付き合いのある全ての金融
機関に相談をしましたが、どこからも良い返事がもらえませんでした。
そこで、最後の手段として、Aさんが長年取引のある地元の信用金庫に相談に
行ってみました。駄目もとでの交渉でしたが、結果、
・当該信用金庫が管轄できるエリアの物件であること
・所有している物件を共同担保に入れること
を条件に、非常に良い融資条件での借り入れが可能となったのです。
その後すぐに条件に合う物件を紹介し、無事に融資の実行が行われ、Aさんは
今、2件のワンルームマンションオーナーです。
現在は次の物件購入へ向けて、自己資金作りをしています。
今回の場合、Aさんの希望を叶えることができた最大のポイントは、ローンの
属性が厳しいとわかっていながらも、可能性にかけて前向きにアプローチをか
けていったAさんの強い気持ちがあったからだと思います。
今までローンが利用できないからと諦めていた方がいらっしゃると思いますが、
表面上の条件だけで判断をせずにご相談ください。
皆様がマンション経営のスタートを切れるよう、あらゆる可能性を探りながら
お手伝いさせていただきます。