不動産の基礎知識

2010-02-12

『東京再発見 ~文京区編~』

今日は「東京再発見」というテーマの第一弾として、23区の中から文京区を紹

介します。

 

東京23区のほぼ中央に位置する文京区は、東京大学・お茶の水女子大学をはじ

めとした有名大学が立地する、文(ふみ)の京(みやこ)“文京”の街です。

大学の数が18校と、23区の中で世田谷・千代田区についで3番目に多く、4年

制の大学数は千代田区についで2位となっています。

 

そんな文京区の地形を特徴づけるのは“坂”です。

区内を流れる神田川とそこに流れ込む支流が武蔵野台地の東端を浸食し、大地

と谷が繰りなす複雑な地形ができました。

その大地と谷をつなぐ坂で、名のあるものは113も存在し、東京23区にある

名のある坂のうち、文京区が3分の1を占めているといわれています。

 

明治時代には著名な文人たちが集まり、居を構えました。

その中でも夏目漱石と森鴎外は、時期は異なりますが偶然にも同じ家に住んで

いたのだそうです。

森鴎外は「舞姫」を発表し、本格的な文筆活動を始めた頃に移り住み、夏目漱

石はその13年後に移り住んで「吾輩は猫である」「坊っちゃん」などを執筆し

ました。その後、家の敷地は日本医科大学に売却され、家屋は愛知県犬山市に

ある明治村に移築されています。

日本を代表する二人の文豪が住んでいた家となると、その価値は計り知れない

ものがありますね。

 

そして、文京区には六義園、小石川植物園など歴史ある広大な日本庭園がいく

つも残されていることも特徴です。

小石川植物園は5代将軍綱吉の館林城時代の別邸であり、六義園は綱吉の側用

人であった柳沢吉保の下屋敷庭園です。六義園は回遊式築山泉水庭園で、江戸

大名庭園の代表的なものです。

他に、4代にわたり政治家を輩出してきた鳩山家の洋館である鳩山会館も音羽

にあります。

こういった歴史ある名所が点在しているのも、文京区ならではです。

 

また、路線図を見るとわかることなのですが、文京区内にはJRの駅が一つも

ありません。

そのため繁華街が無く、山手線内にありながら23区内の中では一番犯罪が少

ない区として、ダイヤモンド社の週刊ダイヤモンド2007年8月11・18日合併

号によると、「安心して住める街」一位に選ばれました。

治安がいいというのは、ファミリー世帯にとっても単身世帯にとっても、安心

して住める要素の一つです。

実際にYahoo!不動産の関東版賃貸アクセスランキング(地域ランキング)で

4位にランクインしていることからも、文京区が入居者から選ばれる人気のエ

リアであることがわかりますので、不動産投資の対象としては最適です。

 

いかがでしょうか?

都内にお住まいの方でもこうやって改めて見てみると、意外と知らないことが

あるんだな、と感じられるのではないかと思います。

東京と一言でいっても、区や駅ごとに雰囲気も特徴も異なりますので、まだま

だ再発見できることが多くありそうです。