不動産の基礎知識

2009-12-25

『残り僅かな2009年を振り返って』

今年も残すところあと僅かとなりました。

振り返ってみますと、68億もの人々が地球上で活動しているのですから当然

ですが、いろいろありました。

 

アメリカでは、初の黒人系大統領であるオバマ新政権が誕生し、また悲しいニ

ュースとしましては、ポップの王様・マイケルジャクソンの急死などもありま

した。

 

国内でも、自民党が総選挙で大敗し民主党政権がスタートしました。

その後の動向は連日の報道の通りですが、評価はこれからなのでしょう。

 

当社のある渋谷では、タレント酒井法子さんの覚せい剤取締法違反による逮捕

で、一時警察署の周りがごった返していまして、それでなくても人が多い街が

大騒ぎでした。

 

さてそんな中、当社では毎月のセミナーも定着し、毎回多くのお客様にご参加

いただきました。

これは、リーマンショックで金融資産偏重のリスクを敏感に感じ取られた皆さ

まが、安定優位な収益力と堅実な実物資産の組み合わせであるマンション投資

を再認識された結果ではないかと思っています。

 

さらに、収益力選好意識の高い皆さまは、私たちが敢えて“中古”をおすすめ

する理由を既に十分ご理解いただいており、様々なお取引も頂戴しました。

 

物件価格の動向に関しましては、経済・金融政策の舵取り次第では景気も二番

底を探るのではないかと懸念される環境の中ですので、さすがに目に見えて上

昇するといった程ではないですが、日々取引する者の肌感覚として、下がりに

くくなっているなと感じています。

この点は、お客様とお話してみても、結局年初のころ見送った物件より優位な

物件は、通年を通してほとんど見かけなかったとの感想を多く聞きます。

 

これはセミナーでもお伝えしていますが、有効立地は限定的であること、23区

における規制、開発業者の体力低下などの要因で、新築ワンルームマンション

の供給は減少傾向にあります。

東京カンテイの調べによれば、首都圏の新築ワンルーム供給戸数は、ここ数年

7,000~8,000戸のレベルでしたが、今年2009年は5,000戸程度のペースとの

ことです。

 

開発着手から完成まで2年程度のタイムラグを考えると、昨年、今年と積極体

制で臨んだところはほとんど無い以上、たとえ景気が回復しても来年以降の供

給は抑制的な数字になると思われます。

 

セミナー参加者のご様子を拝見しましても、ご投資家はスタンバイ体制です。

一方で新築供給は限定的となると・・・

 

2010年も楽しみな中古マンションマーケットです。