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2016-11-25
オリンピックまであと4年!まだまだ変わる東京の街
新語・流行語大賞の候補も発表され、
いよいよ今年も残すところあと1か月となりました。
2016年と言えば、SMAPの解散騒動から始まり、マイナス金利の導入に
北海道新幹線の開通、「安保法」施行、熊本地震、イギリスのEU離脱、
リオデジャネイロオリンピック、そしてトランプ大統領の誕生と、本当に色々
なことがあった1年でした。
そして、2017年はもうすぐそこまで迫っています。
日々刻々と変わる情勢のなかで、これから日本はどう変わっていくのでしょうか。
そこで今回は、東京オリンピックへ向けて着々と進む、
東京の再開発についてご紹介したいと思います。
【品川駅~田町駅エリア】
今年の9月、49年ぶりにJR山手線の新駅および駅付近の再開発が
東日本旅客鉄道株式会社から正式に発表されました。
完成はオリンピック開催年の2020年の春を暫定開業予定としており、
駅付近の開発は2024年の完成を目指しています。
新駅は『品川』駅から約0.9km、『田町』駅から約1.3kmの位置
(JR品川車両基地跡地 )に設置され、京浜東北線も乗り入れる
計画となっています。
開発面積は約13ha(東京ドーム約3個分)で昨今の都心部での
開発事業としては、最大規模のものと言われています。
六本木ヒルズは約11.6ha、東京ミッドタウンは約10.2ha、恵比寿ガーデン
プレイスが約8.3haなので、約13haがいかに広いのかがお分かり頂ける
と思います。
この広さを活かしこの事業では、新駅の設置だけではなく、
駅付近の開発も行われる予定です。
現段階の計画では、160m級のオフィス&商業複合ビル・マンション
の建設が8棟も予定されています。
新駅の設置場所が都営浅草線・京急線の『泉岳寺』駅のすぐ近くのため、
泉岳寺駅周辺は、再開発の恩恵を受けるかもしれません。
また2027年には、品川駅~名古屋駅を40分で結ぶリニアが開業予定
なので、新たな東京の玄関口として期待される品川駅の隣に位置する
新駅は、大きな発展が期待されています。
【新宿エリア】
何もない時代から約40年の月日を経て、日本最大級の高層ビル街へと
変貌を遂げた西新宿も、さらなる再開発計画が進んでいるエリアの1つです。
エリアは西側(初台・中野坂上方面)へ拡大を広げようとしており、
様々な再開発が計画されています。
その中でも先行しているのが、『西新宿』駅と『中野坂上』駅の中間
辺りで計画されている『西新宿5丁目中央北地区』です。
現段階の計画では、地上60階建てのマンションを中心に、集会施設
やオフィス等が建設される予定で2014年から施工を開始し、2017年
には完成が見込まれています。
この他にも、青梅街道に面した『西新宿5丁目北地区』や隣接する
『西新宿5丁目中央南地区』でも再開発計画が動いています。
いずれも古い住宅などが密集する地域での再開発であるため(西新宿5丁目
駅周辺は古くからの住宅街になるため)、多くの地権者の合意形成が必要に
なる分、時間が掛かっているようですが、着実に計画は進んでいるようです。
また新宿駅の南側に目を移すと、南口直結で今年3月にミライタワー、
4月にバスタ新宿が次々とオープンし、話題になりました。
ミライタワーは地下2階・地上32階建の複合ビルで、7階までが商業施設
8階から32階がオフィスという構造になっています。
4月にオープンしたバスタ新宿は、南口付近から甲州街道沿いに並んでいた
タクシーの列や、西新宿付近で広範囲の道路にて発着していた長距離バスの
乗り場を一ヶ所にすることで、渋滞の解消やバスの発着(1日約1,200台)
の効率化・利便性を高めるために国交省が設置しました。
しかし、いまのところ渋滞緩和の効果は期待していた程出ておらず、
国交省が調査をした結果、渋滞の緩和が期待されていた国道20号では、
平日の下りで約4割改善していたものの、上りでは西新宿1丁目交差点
から約1割悪化していたそうです。
国交省は今後、渋滞緩和に向けて調査・分析をすすめていく方針です。
渋滞さえ緩和できれば、新宿界隈で働くビジネスマンや増加傾向にある
外国人旅行客にとっては、便利な施設となるはずです。
新宿は日本経済と共に大きく発展してきた代表的なエリアです。
今後も時代の変化とともに、変貌を続けていく街の1つだと考えられます。
他にも新国立競技場近くのJR原宿駅・千駄ヶ谷駅・信濃町駅の改良工事や、
松坂屋銀座店跡に誕生する大型複合施設GINZA SIX等、続々と再開発が計画
されており、東京は更なる発展を遂げていきそうです。
2020年にはどんな東京に生まれ変わっているのか、非常に楽しみです。