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2017-10-27

この設備さえあれば周辺相場より高く決まるかも!?人気の設備ランキング

先日、全国賃貸住宅新聞が、

『入居者に人気の設備ランキング』を発表しました。

 

如何に現代がインターネット社会なのか、そして、つい数年前

までは最新の設備で「あったら良いな」という印象を与えていた

設備が、着実に「無ければ入居しない」完備されているのが

当たり前になりつつあるのが浮き彫りになりました。

 

まずは、

『この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる』

『この設備が無ければ入居が決まらない』

の単身者向けランキング、TOP10を見てみましょう。

 

『この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる』TOP10

1位  インターネット無料

2位  エントランスのオートロック

3位  宅配ボックス

4位  ホームセキュリティ

5位  ウォークインクローゼット

浴室換気乾燥機

7位  TVモニター付きインターホン

独立洗面化粧台

9位  防犯カメラ

システムキッチン

 

『この設備が無ければ入居が決まらない』TOP10

1位  室内洗濯機置き場

2位  TVモニター付きインターホン

3位  独立洗面化粧台

洗浄機能付き便座

5位  インターネット無料

6位  エントランスのオートロック

7位  備え付け照明

8位  宅配ボックス

9位  ガスコンロ

10位  浴室換気乾燥機

 

どちらのランキングにもランクインしているのは、

下記6つの設備です。

 

○インターネット無料

○エントランスのオートロック

○宅配ボックス

○浴室換気乾燥機

○TVモニター付きインターホン

○独立洗面化粧台

 

どの設備も、昨今の社会情勢、生活様式の変化が

反映された結果と言えるのではないでしょうか。

 

総務書の調査によると、2015年時点でのインターネット

人口普及率は83.0%で、年齢階層別インターネット利用率は、

13歳~59歳までが各階層で9割を超えています。

 

また、高齢化社会を迎えた日本ですから、高齢者の

インターネット普及率も気になるところです。

 

総務省の調査によると、2016年時点での60歳から69歳

までの人のネット利用率は、76.6%という高い数値となっています。

 

そのため、ほとんどの人はマンションに入居後、自身で

インターネット回線を引くことになりますが、どのプロバイダ

がお得なのか料金を比較したり、工事費用を気にしたり、工事

が必要であれば日程の調整もしなければならないなど、何かと

手間がかかります。

 

既にインターネットが備え付けられていれば、忙しい現役世代は

その手間が省けますし、高齢の方からすれば、どのプロバイダ

を選べば良いのか、頭を悩ますこともありません。

 

また、インターネット使用料は家賃に含まれていますので、

入居者はお得感を感じ、入居を決めるのでしょう。

 

「インターネット無料」が周辺相場より

家賃が高く決まるのも頷けます。

 

そして、この「インターネット無料」と密接に関わる

設備が「宅配ボックス」です。

 

ネットショッピングが普及した今、それと比例して

運輸・物流業界の長時間労働や再配達トラブルが

社会問題となりました。

 

ヤマト運輸がネット通販大手アマゾン・ドット・コムの

「当日配送サービス」の受託から撤退したのも、

記憶に新しいところです。

 

2016年末、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便の

3社の調査によると、再配達率は平均19.6%。

 

およそ2割の宅配便が再配達されていることになります。

 

そこで注目されたのが、「宅配ボックス」です。

 

これは、運送業者のみならず受取人にも嬉しい設備です。

 

この社会問題は運送業者と受取人両者の言い分が絡み合う問題ですが、

これを解決してくれのが、まさしく「宅配ボックス」でしょう。

 

現役の単身者であれば、平日に荷物を受け取るのが難しく、

平日の夜に再配達を依頼したとしても、仕事が長引いたが故に

受け取る事が出来ない、何てこともよくある話でしょう。

 

総務省が発表したネットショッピングの利用率は2015年時点で、

72.2%です。成長著しい業態ですので、利用率は伸び続ける

ことが見込まれます。

 

今後「宅配ボックス」は、いま以上に需要が

見込まれる設備です。

 

「エントランスのオートロック」と「TVモニター付きインターホン」

は防犯を意識すれば、当然にランクインする設備でしょう。

 

この2つの設備があるのとないのとでは、安心感が断然違いますし、

一人暮らしの女性であれば尚更です。

 

そして、現役世代の単身者の強い味方が

「浴室換気乾燥機」です。

 

これさえあれば、「日中に洗濯をする」「雨の日は洗濯しない」

という常識とはおさらばです。

 

帰宅後に洗濯する事ができますし、洗濯が溜まっている場合は

ベランダと浴室、両方に干すこともできます。

 

部屋干しの憂鬱を感じる事もありません。

 

また、女性にとってはこれが防犯対策にもなります。

 

ベランダに洗濯を干すということは、居住者が女性なのか

男性なのかを特定される心配があります。

 

「浴室換気乾燥機」があれば、外ではなく浴室で干す

ことができますので、立派な防犯対策になります。

 

このように、「住む」「生活をする」場所では、

外的要因や内的要因によって、様々な設備が求められます。

 

そして、求められる設備は時代とともに着実に変わっていきます。

 

10年後20年後、今では想像できない様な画期的な設備が

誕生しているかもしれません。

 

そのような変革期にマンションオーナーに必要なのは、

如何に入居者のニーズをキャッチし、対応するかです。

 

マンション投資は入居者がいて初めて成り立つ投資です。

常に入居者の立場にたったオーナーでいる事が

成功の秘訣ではないでしょうか。